オーストラリアでワーホリをしている方の中には、このような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
タックスファイルナンバー(TFN)はワーホリに関わらず、オーストラリアで働くならば必ず必要となります。
この記事ではTFNの申請方法から届くまでの期間、住所変更時の対処法まで、必要な情報を網羅的に解説します。
タックスファイルナンバー(TFN)に関する不安や疑問はこの記事を読んで解消し、オーストラリアでのワーホリ生活をより快適にしていきましょう。
タックスファイルナンバー(TFN)とは?
タックスファイルナンバー(TFN)とは、オーストラリアで税金を管理するための納税者番号です。
オーストラリアの税務署によって個々の納税者に割り当てられ、個人の税務情報を管理するために使用されます。
TFNは、就労・銀行口座の開設・政府からの支給金の受け取りなど、日常生活の様々な場面で必要とされます。
そのため、オーストラリアでワーホリや留学をする上で非常に重要です。
タックスファイルナンバー(TFN)を持つメリット
TFNを持つと以下のようなメリットがあります。
- 支払う税金を少なくすることができる
TFNを持つことで、支払う税金を少なくすることができます。
オーストラリアで働く場合、TFNがないと収入に対して最高税率で課税される可能性があるのです。
最高税率は40%以上あるので、TFNを持たない場合は収入の4割以上を税金として引かれてしまうかもしれません。
TFNを取得することで適切な税率で税金が計算され、必要以上に税金を支払うことがなくなります。
タックスファイルナンバー(TFN)を取得する必要性
オーストラリアで働く予定のある方は、TFNは就労開始の前に取得しておくべきです。
理由は以下の通りです。
- TFNがないと雇ってくれない雇用主もいる
TFNを取得していないとそもそも雇ってくれない雇用主もいます。
オーストラリアで働く際には、TFNが雇用契約の際に必ず必要になるためです。
オーストラリアでの仕事探しは、大変と言われています。
そこでせっかく仕事が見つかりそうだったのに、「TFNを持っていない」という理由で採用してもらえないのは残念ですよね。
オーストラリアで仕事をするなら、仕事探しをする前に取得しておきましょう。
タックスファイルナンバー(TFN)申請方法
TFNの申請の流れは、以下の通りです。
- オーストラリア税務局の公式サイトにアクセス
- パスポートと個人情報を入力する
- TFNに関する質問に答える
- 住所を入力する
- 連絡先を入力する
- 入力した情報の確認
①オーストラリア税務局の公式サイトにアクセス
まずオーストラリア税務局の公式サイト(Australian Taxation Office)を訪れて、TFNの申請を開始しましょう。
1. Tax file numberを選択
サイトにアクセスしたら、画面中央のコンテンツの「Tax file number」を選択します。
2. Apply for a tax numberを選択
次のページでも、画面中央のコンテンツの「Apply for a tax number」をクリックします。
3. Foreign passport holders, permanent migrants and temporary visitorsを選択
ページが切り替わったら、画面中央のコンテンツの右上にある「Foreign passport holders, permanent migrants and temporary visitors」を選択しましょう。
こちらのページで、ワーホリなどの働く権利のあるビザ保有者や学生ビザ保有者などのためのTFNを申請することができます。
次のページで少し下にスクロールして、「Apply online for a TFN using the IAR」と書かれた青いボタンをクリックしましょう。
次のページで右下の「Start」ボタンをクリックしてください。
ここでオンラインでの申請手続きが始まります。
②パスポート情報と個人情報を入力する
次のステップは、オンライン申請フォームへパスポート情報と個人情報を入力することです。
パスポート情報は、以下の情報を入力します。
- パスポート番号
- パスポートの国
- 今までにオーストラリアを訪れたことがありますか?
個人情報では以下のものを入力します。
- タイトル
- 名前
- 生年月日
- 性別
- 配偶者がいるか
入力ができたら、右下の「Next」と書かれた青いボタンをクリックして次へ進みましょう。
これらの情報はTFNの申請だけでなく、将来的にオーストラリアでの税務処理にも使用されるため、正確さが求められます。
正しい情報の入力は、手続きの遅延や問題を避けるためにも重要です。
③TFNに関する質問に答える
続いて、TFNに関する質問に回答しましょう。
以下のような質問が含まれます。
- 今までにTFNやオーストラリアビジネスナンバー(ABN)を申請したことがありますか?
- 今までにあなたの名前でTFNまたはABNを取得したことがありますか?
- オーストラリアでタックスリターンの申請を行ったことがありますか?
- オーストラリアで不動産を所有している、または他の資産を所有していますか?
- 私はCentrelinkにATOからTFNを受け取るための権限を与えています。
初めて申請する場合は、全ての項目が「No」となるはずです。
④住所を入力する
次は、住所の入力です。
以下の2つの住所を、正確に記入する必要があります。
- Postal Address(郵送先住所)
- Current Address(現在の居住所)
Postal Address(郵送先住所)は、TFNやTFNに関連する書類の送付先として使用されます。
間違った住所を入力してしまうと入力した間違った住所に送られてしまうため、必ず正しい郵送先を入力してください。
Current Address(現在の居住所)は、現在実際に居住している住所を入力します。
居住所がPostal Address(郵送先住所)と同じ場合は、「My residential address is the same as my Australian postal address」にチェックを入れましょう。
⑤連絡先を入力する
続いて、連絡先を入力していきます。
以下の連絡先のどれか1つを入力しましょう。
- 携帯番号
- 固定電話番号
- メールアドレス
「I want to provide contact details for another person」にチェックを入れることで、他の人の連絡先を入力することもできます。
入力ができたら、右下の「Next」と書かれたボタンをクリックして次へ進みましょう。
⑥入力した情報の確認
最後は、これまでの申請手続きで入力した情報の確認をしていきます。
ここで間違いを見つけたら、直ちに修正をしましょう。
特に住所の箇所は、念入りに確認することをおすすめします。
確認して問題がなければ、「Declaration」を読み、「Submit」をクリックしましょう。
これで申請手続きの完了です。
タックスファイルナンバー(TFN)はいつ届く?
TFN申請後の流れ
TFNは申請が完了してから28日以内に郵送され、手続きの中で指定した郵送先住所に届けられます。
多くの場合、10日前後で届くことが一般的です。
TFNは税金に関する重要な個人情報のため、盗まれると大変です。
そのためTFNが手元に届くまでは、毎日ポストを確認するようにしましょう。
ワーホリの方は、ホテルやバッパーを郵送先住所として指定する方もいるかもしれません。
その場合、ホテルやバッパーのスタッフが郵送された封筒に気が付かないことがあります。
最悪の場合、封筒を捨てられてしまうこともあるでしょう。
そうならないためにも、スタッフに事前にTFNが届くことを伝えておくことをおすすめします。
TFNが届く前に働いている場合はどうする?
TFNが届く前に働いている場合は、以下のことを行いましょう。
- 雇用主にTFNを申請中ということを伝える
- 雇用主にTFNが届いたことを伝える
- 税金の返金申請
オーストラリアではTFNがないと、最高税率で収入に対して税金が課せられます。
この最高税率は、通常の所得税率よりもかなり高いです。
雇用主には「TFNを申請中」・「税率が高くなってしまうことを理解している」ということを事前に伝えておきましょう。
そしてTFNが届き次第、速やかにTFNを雇用主へ伝えましょう。
その後、適切な税率へ調整されます。
TFNが届く前に働いて払いすぎた税金は、返金してもらうこともできます。
別途その手続きも行ってください。
TFNは電話でも確認することができる
TFNが早急に必要な方もいるでしょう。
その場合は、オーストラリア税務局に電話をすることでTFNを確認できます。
オーストラリア税務局の電話番号は、以下の通りです。
電話番号:13 28 61
今すぐTFNを知りたい方は、こちらの番号に問い合わせることでTFNを教えてもらえます。
タックスファイルナンバー(TFN)の住所変更をしたい場合
TFNの住所を変更する方法は、以下の2つがあります。
- オンラインでの手続き
- 電話
TFNの住所変更をする方法①:オンラインでの手続き
オンラインでのTFNの住所変更は、myGovを使って行います。
流れは、以下の通りです。
- myGov accountへサインインする
- 「My Account」を選択し、「Profile」、「Contact details」を選択
- 「Edit」を選択し、住所を変更する
- Updateをクリックする
1. myGov accountへサインインする
まずmyGovのサイトへアクセスをし、サインインをします。
2. 「My Account」を選択し、「Profile」、「Contact details」を選択
右上の「My Account」と書かれたボタンをクリックします。
するとプルダウンが開かれるので、一番上の「Prifile」をクリックします。
そして「Contact details」をクリックします。
3. 「Edit」を選択し、住所を変更する
住所・メールアドレス・電話番号の隣にEditボタンが表示されています。
変更したい情報のEditボタンをクリックし、変更しましょう。
4. Updateをクリックする
変更が完了したら、一番下の「Update」と書かれた黒いボタンをクリックしましょう。
これで変更が保存されます。
TFNの住所変更をする方法②:電話での問い合わせ
オーストラリア税務局へ直接電話で問い合わせることで、TFNの住所変更をすることも可能です。
オーストラリア税務局の電話番号は、以下の通りです。
電話番号:13 28 61
翻訳通訳サービスもあります。
英語に自信がない方は、上手に活用しましょう。
以下が翻訳通訳サービスの電話番号です。
翻訳通訳サービス:13 14 50
タックスファイルナンバー(TFN)が届かない時の対処方法
TFNを申請したのに届かない時の対処法は、以下の通りです。
- オーストラリア税務局に直接行く
- オーストラリア税務局に電話をする
ここではTFNが届かない原因と、その対処法を詳しく解説します。
タックスファイルナンバー(TFN)が届かない原因
TFNが申請したのに届かない原因は、主に以下のようなものが考えられます。
- 申請時にファーストネームとラストネームが逆に入力した
- 申請時に住所を間違って入力した
申請時にファーストネームとラストネームが逆に入力した
まずファーストネームとラストネームを逆に入力されてしまうケースが見られます。
以下のような例です。
例えば、山田太郎さんの場合。
「Yamada」がLastname、「Taro」がFirstnameとなります。
そのため、Firstnameに「Yamada」、Lastnameに「Taro」と入力してしまうと正しくありません。
正しくは、Firstnameに「Taro」、Lastnameに「Yamada」となります。
- Taro Yamada→⚪️
- Yamada Taro→×
申請した情報はオーストラリア税務局のデータベースと照合され、個人を判別したり、情報を紐づけたりします。
日本人からすると「ファーストネームとラストネームが逆でも何の問題もないだろう」と思いがちです。
しかし逆だと全く別人になってしまうため、正しく入力しましょう。
申請時に住所を間違って入力した
続いてよくあるのが、住所の誤入力です。
誤った住所が入力されると、TFNの書類が全く違う場所に郵送されてしまうでしょう。
このような小さなミスでもTFNが届かない原因となってしまうため、申請の際には間違いがないか注意深く確認しましょう。
TFNが届かない時の対処法①:オーストラリア税務局に直接行く
もしTFNが予定よりも遅れて届かない場合、直接オーストラリア税務局の事務所を訪問することも一つの有効な手段です。
オーストラリア税務局の事務所では、今起きている問題を対面で職員に相談できます。
そのため申請状況を確認したり、その他の問題などを解決する支援を受けることができるでしょう。
TFNが届かない時の対処法②:オーストラリア税務局に電話をする
オーストラリア税務局に電話をすることも、TFNが届かない時の対処法として挙げられます。
英語に自信のない方は、TFNの住所変更の際と同じように翻訳通訳サービスも活用できます。
- オーストラリア税務局電話番号:13 28 61
- 翻訳通訳サービス電話番号:13 14 50
まとめ:タックスファイルナンバー(TFN)の申請は数分で終わる
今回は、タックスファイルナンバー(TFN)の申請方法を解説してきました。
TFNの申請方法は、以下の通りです。
- オーストラリア税務局の公式サイトにアクセス
- パスポートと個人情報を入力する
- TFNに関する質問に答える
- 住所を入力する
- 連絡先を入力する
- 入力した情報の確認
申請自体は、数分で完了します。
しかし入力ミスなどがあると、TFNが届かない可能性もあります。
申請したのに届かないなんてことにならないためにも、丁寧に申請を進めるように心がけましょう。
TFNを難なくゲットして、ワーホリ生活をピースフルなものにできるといいですね。
コメント